消費はどこに向かうのか?

日本は20年前のバブル崩壊以降、製造業が空洞化しつつ、国内産業の付加価値額が下がり続けていった。
しかも日本はこれから超高齢化社会に入る。労働人口が減り、総所得は減る。
事実、給与所得はバブル崩壊以降減り続けている。
財政は悪化をたどり、デフレ脱却の展望も無い
・・・そんな時に、東日本大災害を被ってしまった。
それも放射能のオマケ付き・
その上に、政治・行政もこの体たらくである。
そんな日本の消費の方向性を当方なりに予測してみたい。
①質実柔賢
もちろん造語です。
消費は実質主義に入る…余計な出費はしない。何かを買う時もじっくり考える。
それは単純に安さだけを追求するのでは無くて無駄なモノは買わない。
そう言う傾向になる。
・・・これまでと同じ??
違います。例えば100円ショップなんか逆に向い風かもしれない、
デフレ型消費では無くて、実質型消費に以降するのです。
確かに価格面で言えば「同じようなモノ」なら安いモノ・・・と言う志向は強くなる。
逆に「これだけは!」消費が増える。
「時計だけは」「子供の教育だけは」「毎日食べるお米だけは」「月に一度だけは」・・・
人それぞれの個性によって、いわゆる1点豪華(こだわり)主義的な消費は拡がる。
中途半端なモノは、消費者から排除されるだろう。
この両極を意識した消費財供給がポイント。
キーワード
◆同じようなモノなら安いモノ(同じモノでは無い)
◆「これだけは」消費
◆こだわりの逸品
◆修理・メンテナンス
◆家族・記念日
②脱原発商品
別にガイガーカウンターが売れると云う話では無い(売れてるらしいが…)
省エネ・コンパクト化等の意識から、
出来る限りエネルギー消費をしない生活志向は更に高まる。
中々売れなかった太陽光発電やLED照明は当然の事ながら、
ライフスタイルを昭和的に戻すライフスタイルが出てくる。
クレープのステテコ。行水。夕涼み・・・
庭やベランダでの園芸・野菜作りも間違いなく流行る。
それから所有から共有の流れは加速するし、あたらしい消費も生み出す。
カーシエアリングは当然だし、
避暑・避寒用の別荘のシエア等・・・②で示すコミュニティ単位でのシエア商品は大きく成長するだろう。
団塊の世代のリタイアに伴い、住替え・・・小さな家へのサイズダウンも促進される。
もちろん食品や日用品のサイズも小さくなっていくだろう。
キーワード
◆省エネ化・コンパクト化
◆昭和化
◆シエア
◆サイズダウン…今、必用なサイズ・量
③コミュニテイ型消費(新・村意識)
確かに震災で人と人の「絆」を再認識させられた。
コミュニティの重要性は言うまでも無い。
問題は様々なコミュニティが誕生していく事。
SNSとスマートフォンの普及で趣味や嗜(思考)好の合う仲間つくりが増える。
「遠くの親戚より、FBのトモダチ」そんなことわざが生れるかも?
その仲間での活動やレジャー・生活なんかの消費行動が活性化される。
趣味や仕事、嗜好性が同じな人同士だから結束や仲もよくなる。
その仲間での消費行動が増えていく。
旅行や文化産業は、この志向をキャッチする必要がある。
住宅では、シエアハウスも増えるだろう。
安く気の合う仲間と、一定の規律を守りながら生活する。
その安心感を求める消費は増える。
その分、そのコミュニテイはやや排他的で、保守的な性格になるだろう。
キーワード
◆新コミュニティ…SNS・スマートフォンの普及
◆同一思考の仲間の集まり
◆人との関わりの安心感
◆村的社会
以上、3点をあげたが、どれも消費思考は派手な方向では無い。
いや、これまでの消費生活が間違っていたのかも?
そういう思想が消費者に定着するだろう。
反面、新しい商品(省エネで、絆を深め、安心できる)が、新しい消費社会を牽引するかもしれない。
昭和・戦後では、物質社会として自動車・電化製品だったが、
これからは精神満足社会としての「何か?」を求めるだろう。
マーケティング・プロデューサー
原テルキ










