被害者と加害者

◆なぜか被害者しか居ない。
内田樹さんが『日本辺境論』で記載されてので「気付き」があったのですが、
確かに日本人は被害者意識においての思考性があるように感じる。
ビジネスの現場、特に「組織と顧客~成果」に関する状況で、往々にして被害者が現れる。
普通の会社で普通に起きる現象を思い起こして頂きたい。
目標数字が達成出来ない営業マンが上司に怒られる、
もう何ヶ月もこの営業マンは予算達成しない・・・怒られてばっかし、
しかし、この上司もマネージャー会議で、経営陣から、そりゃきつく詰められる。
この時・・・
営業マンは、「こんな商品売れるか!」と愚痴を言い、『被害者意識』である。
この上司も、アホな部下を恨み『被害者』と認識してる。
経営者は経営者で、売上が上がらず『被害者』感情である。
・・・あれっ?じゃあ加害者はどこに居るの?
それどころか、こんな会社のラインに商品を売られている顧客は、もっと被害者だ!
被害者ばっかしの構図である。
と、云うか加害者としての意識が誰にも無い。
では、被害者/加害者の単語の「害」の部分を「益」に変えてみると、
被益者・・・益を被るはややおかしいですが・・・
加益者・・・益をもたらす方。
こうなると話はもっとややこしい。
営業マンは働いてやってると思ってるだろうし、
上司は間に入って一番苦労してると思ってる。
経営者はバカ社員に給与を与えてると思ってる。
皆が被害者で、且つ「益」は提供してると思っている・・・
しかし・・・3者ともものすごい受動的な「益」な訳です。
実は当方が仕事をしていて、
あまり業績が思わしくない会社の空気に何か共通点と言うか、
個々人の考えの底流を考えた時、
この被害者意識で説明がつくことを、やっと最近気がついたのです。
これは当方にも当てはまる。
サラリーマン時代から現在まで、
仕事が不調な時の心理状態を思い出すと・・・自分が被害者面しえてるのです。
被害者と言うワードは極めて危険です。
被害者になったとたんに、なぜか理不尽になる。
何を云ってもいい!なにをしてもいい!
「俺は被害者だ!ダレが何と言っても被害者だ!」
と、開きなってしまうか、被害者らしく殻に閉じこもる。
これが組織全体に蔓延したら・・・まあ業績なんか上がらない!
そう、悪いことはすべて他者のせいですから、
反省も工夫も創造も無い。
別に当方は「痛み」を喜べと言ってるのではありません。
自分が加害者と言う意識で見ると、かなり風景が変るし、
加害者なら、こうする・・・と言う創造性が湧いてくる。
だって加害者なんですから・・・カッっとなっての害以外は、
何らかの企図が働くはずです。
害の字が「益」に変っても、その益は能動的なモノになる。
それと、何かうまくいかなくなった時、誰が被害者で誰が加害者か?と言う事を考えると、
結構、組織や関係先との利害整理に役立ちます。
あえて言えば、皆さんには加害(益)者になって頂きたいと思うのです。
マーケティングプロデューサー
原テルキ










