戦略の構造・・・理性・感性・知性

三つの要素のバランス 
当方もやっと到達出来得た事の考え方なのだが・・・
逆を言えば、こんな仕事をしていて「知らんかった」では怒られるかもしれないのですが・・・
 
多くの施策推進において様々な障害や問題が発生して、
企図通りに進まない、狙った結果が得られない.
そんな事はしょっちゅう起こる。
特にその戦略を執行する組織内やプロジェクト内のトラブルが発生してしまう。
「俺は聞いてない!」的セリフが横行するようになると、もうアウトです。
その内、本来市場や顧客に、向かわなければならないエネルギーが、
内向きに使い果たされ、内部手続きは完璧だけど成果が出ない!
なんて状態になるか?成果が出てかけて来たのに上層部からの口出しで、
戦略の中身がどんどん変更され、もはや戦略の体をなしていない。
負け戦確実みたいな・・・事がどこの企業やプロジェクトでも起こるのはなぜか?
日本の企業の戦略ミスは大抵の場合、旧日本陸軍・海軍みたいになって、
最後は責任者すら誰か?判らない!みたいな状況になる。
当方もサラリーマン時代から何度か経験させられた事があるし、
皆さんも辛酸を舐めた事もあるでしょう。
 
戦略にしろ組織活動にしろ「仕組み」としての設計図が必要です。
その設計図の要素が理性・感性・知性に構造化されていると考えています。
 
まず、理性(logical)。
早い話、まさにロジカルな組み立てです。戦略はまずロジカルに組立てねば成りませんし、
当方でもそのロジカルワークを主体に企画やコンサルティングをさせて頂いているのですが、
当然、皆様にもお解りの様に商売は理屈通り行きません。
 
次の要素が、感性(emotion)
emotion・・・感情と英語では表現しましたが、これには「センス」と言う意味も入ります。
人間は感性・感情の生き物です。
理屈だけでは物事が進まないのは、この感性に支配されているからです。
経済学では「行動経済学」として、人間を限定合理的として、
感情部分も配慮した考え方が主流化していますが、
組織にしろ戦略にしろ、組織内・顧客等の感情の流れを考えずに進みません。
同時に戦略設定には、正に感性・・・市場や顧客から機会を見抜く、洞察力(インサイト)が重要です。
各種これまでの調査でいかにマーケティングリサーチが役に立たないか!は証明されてますし、
市場・顧客の既存の考えを聞いたとて、何も新しいモノは生まれません。
これは大企業さんが役員会議用に「ロジカル」にと無駄金を使っている部分です。
戦略にとってインサイトは極めて重要です。
 
感情面も組織内では大変ですし、経営者やマネージャーの方もスタッフの管理や、
顧客とのやり取りで腐心されているのでは無いでしょうか?
 
しかし・・・さりとて「感情」面を何とかしたいと思い、
夜の会議や営業が増えたからと言って、うまく行くものでもありません。
 
最後が「知性」・・・前記2つの要素「理性」と「感性」をコントロールするものが、
以前にも示しましたが「知性」です。
「知性」とは何か?
当方は、こう定義付けています。
知性とは、「生き方」に対する責任から出る知見です。
人は様々な生き方をします。意図した事、意図せざる事。
不幸も幸福も、善も悪も併せて自らの中で煮沸し煎じ詰め、
その上で「何」かに対する考え方を持ち示す能力。
それが知性だと思います。
これは若いとか、経験豊富とか関係ありません。
ましてや頭の単純な良し悪しでもありません。
 
※言っときますが、当方が知性的だとは云ってませんので・・・
 
戦略を立て実行するとき、
理性や感性をコントロール出来得るのは、この知性だと確信します。
これは精神論ではありません。
行動の問題です。
 
「知性」を高める・・・それには商売は大きな舞台です。
その中のマーケティングも「知性」が重要です。
 
・・・修行続けます。
 
マーケティングプロデューサー
原 テルキ